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ほくろ除去

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ほくろとは

ほくろとは、皮膚の一部に色素細胞(メラノサイト)が集まり、メラニン色素を多く作り出すことで現れる色素性の良性腫瘍です。医学的には「色素性母斑」と呼ばれ、生まれつきある先天性のものと成長とともに現れる後天性のものがあります。

色は黒や茶色が一般的です。中には、赤みを帯びていたり、わずかに盛り上がっているものもあります。通常、数㎜程度で、痛みやかゆみを伴わないため、健康上の問題はありません。

ほとんどのほくろは良性ですが、悪性黒色腫と呼ばれる「ほくろの癌」もあります。しかし、急激に大きくなったり、いびつな形をしていたり、色が濃淡混ざっている場合は、悪性黒色腫(メラノーマ)の恐れがあるため注意が必要です。

良性と悪性の簡単な見分け方

悪性黒色腫の場合、早期診断、治療が重要なので、簡単な見分け方を知っておくと安心です。

まず、成人して出きた黒色の皮疹が6㎜を超えていないかをチェックします。超えている場合は要注意です。また、形が左右対称でないものや、色が周囲ににじみ出て境界がはっきりしていないもの、足の裏や指、爪に出き、増大傾向にあるものも危険です。

顔面にできたしみ状の色素斑で拡大傾向にあり、一部盛り上がっていたり、色が不均一なものも悪性の恐れがあります。

上記以外にも、普通のほくろと違うなと思った場合、早めに受診しましょう。

ほくろ除去治療とは

ほくろ除去治療は、炭酸ガスレーザーやメスを使い、ほくろの原因となる組織を除去する治療です。メラニン色素はほくろの表面に集中しているため、黒い部分だけを蒸発させて除去します。施術時間は、大きさや切除する数にもよりますが、約10〜20分ほどです。除去方法には切除縫合と炭酸ガスレーザーの2種類あり、ほくろの大きさや根の深さによって、最適な治療を行います。

ほくろは健康上の問題がなく、悪化性の兆候がない限り、治療は必要ありません。そのため、見た目が気になるなど、美容目的でほくろを除去する場合は、保険適用外です。これは、日本の医療保険制度で、審美的な理由で行う処置は原則として保険対象外とされているためです。ただ、悪性の疑いがある場合は、診療と治療を目的として、保険が適用されます。

切開によるほくろ除去

切開によるほくろ除去は、ほくろをメスで切除し、周囲の皮膚を縫合し、傷を完全に閉じる方法です。ほくろを完全に除去することが前提であるため、再発のリスクが抑えられます。

大きなほくろ(直径4〜5㎜以上)や、盛り上がったほくろ、悪性の恐れがあるほくろの際に用いられるケースが多いです。ただ、皮膚を縫い縮めるため、まぶたや唇などが引っ張られ、変形する恐れがある場合は、レーザー治療を提案することもあります。

丁寧に縫合するため、傷跡が目立ちにくく、凹みが残りにくいです。縫い目に緊張がかかり、傷跡が少しずつ広がり、目立ってしまうことがあるため、一定期間テーピングを行うことがあります。縫い目は直線状で、長さはほくろの直径の2〜3倍です。

術後は、紫外線による色素沈着が起こりやすいため、外出時にはテープを貼る、紫外線対策を徹底するなどの配慮が必要です。

炭酸ガスレーザーによるほくろ除去

炭酸ガスレーザーによる治療は、ほくろにレーザーを照射し、レーザーの熱を利用して皮膚の表面にあるほくろを蒸発させ、除去する方法です。直径5㎜以下、表面が平らな小さめのほくろの除去に用います。

周囲の皮膚へのダメージを抑えながら、ピンポイントで照射できるため、傷跡が残りにくく、治癒が早いのが特徴です。治療は局所麻酔を用いるため、痛みを感じにくく、短時間で終了します。術後、1〜2週間ほどで自然に治りますが、紫外線対策や保湿ケアが大切です。

メスを使わない低侵襲な治療方法なので、ダウンタイムも短く、顔や体の目立つ部位のほくろ除去にも適しています。

ほくろ除去のリスク・副作用・ダウンタイム

術後、洗顔やシャワーは翌日から可能です。ただ、患部はお湯で流す程度にしてください。入浴は腫れが概ね引いてから、メイクは1週間後から可能です。切除縫合法を用いた場合、抜糸までサウナや激しい運動、飲酒などの血流を促進する行為は控えてください。

ほくろ除去治療には、美容効果が期待できますが、リスクや副作用も伴います。赤みや腫れは数日から数週間続くことがあります。レーザーやメスを使用するため、施術部位にかさぶたができたり、色素沈着や色素脱失が起こる恐れもあります。これらは通常、3カ月ほどで徐々に治まっていきます。

さらに、傷の治り方によっては凹みや盛り上がりなどの瘢痕が残るケースもあるため、完全に傷跡が残らないという保証はありません。体質によってはケロイドのような硬い傷跡が残る恐れもあります。

除去後に紫外線を浴びると色素沈着が悪化する場合もあるため、アフターケアが欠かせません。

術後の過ごし方

ほくろ除去の治療後は、患部を保護し、清潔に保つことが大切です。入浴はシャワーで済ませ、患部を擦らないようにしてください。また、紫外線対策を徹底し、保湿を心がけましょう。

洗顔やシャワーは翌日から、入浴は腫れがひいてから、メイクは1週間後から可能です。飲酒や激しい運動、サウナなど血流を促進させる行為も控えてください。

料金

CO2レーザー

ほくろ除去(2mm以下)1個¥15,000
ほくろ除去(2mm以上)1個¥15,000
ほくろ除去(全顔取り放題)1回¥300,000
1mmごとに +5,000円追加¥5,000