
シミやそばかす、肝斑といった色素沈着に悩む方は少なくありません。従来のレーザー治療では熱によるダメージが大きく、ダウンタイムの長さや色素沈着のリスクが課題でした。ピコスポットは、ピコ秒という極めて短い時間でレーザーを照射する技術により、こうした問題を軽減しながら気になる色素病変に直接働きかける治療法です。照射時間の短さが熱による周囲組織へのダメージを最小限に抑え、より安全で効果的な治療を可能にします。
ピコスポットの効果
濃いシミに高い効果
ピコ秒の短いパルスで色素を細かく砕き、頑固なシミにもアプローチできる。
色素の自然排出を促す
破壊された色素は体内の代謝で徐々に排出され、シミが薄くなる。
幅広い色素病変に対応
老人性色素斑、そばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など深い層の色素にも効果が期待できる。
タトゥー除去にも使用可能
黒・青など濃い色だけでなく、赤・黄色など明るい色にも反応しやすい。
照射後に一時的に濃く見えることがある
色素が浮き上がる反応で、数日〜1週間ほどでかさぶたになり剥がれ落ちる。
治療回数には個人差がある
色素の深さや濃さによって、1回で薄くなる場合もあれば複数回必要なこともある。
痛みやダウンタイムが比較的少ない
周囲組織への熱ダメージが少ないため負担が軽いが、輪ゴムで弾かれたような痛みを感じることがある。
ピコスポットとピコトーニングとピコフラクショナルの比較表
| 項目 | ピコスポット | ピコトーニング | ピコフラクショナル |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 濃いシミ・そばかすのピンポイント治療 | 肝斑・くすみ・色ムラ改善 | 毛穴・ニキビ跡・小じわなど肌質改善 |
| 照射方法 | 高出力を部分的に集中照射 | 低出力を顔全体に均一照射 | 点状に照射し微細な刺激を与える |
| 効果の特徴 | 色素を強力に破壊しシミを薄くする | 肌全体のトーンアップ、肝斑に適応 | コラーゲン生成促進、凹凸改善 |
| 適している症状 | 老人性色素斑、濃いシミ、そばかす | 肝斑、広範囲のくすみ、色ムラ | 毛穴の開き、ニキビ跡、小じわ、肌の凹凸 |
| 痛み・刺激 | やや強め(輪ゴムで弾く程度) | 弱い、ほぼ痛みなし | 中程度、チクチク感あり |
| ダウンタイム | かさぶたができることがある | ほぼなし、当日メイク可 | 赤み・ざらつきが数日続くことあり |
| 治療範囲 | 部分的(スポット) | 顔全体 | 顔全体または部分的 |
| 治療回数の目安 | 1回で薄くなることもあるが個人差あり | 複数回の継続照射が基本 | 数回の治療で徐々に改善 |
| おすすめの方 | 濃いシミを確実に取りたい方 | 肝斑やくすみを改善したい方 | 肌質そのものを整えたい方 |
ピコスポット治療の流れ

STEP1 診察・肌状態の確認
シミの種類・深さ・範囲を詳しく確認し、ピコスポットが適しているかを判断します。肝斑や炎症後色素沈着がある場合は、治療方法を慎重に検討します。
STEP2 洗顔・準備
治療当日はメイクを落として洗顔し、必要に応じて麻酔クリームを塗布します。麻酔を使う場合は、効果が出るまで少し時間を置きます。
STEP3 レーザー照射
照射中はパチパチとした音とともに、輪ゴムで弾かれたような刺激を感じます。痛みは個人差がありますが、短時間で終了します(数分〜十数分程度)。
STEP4 照射直後のケア
照射部位が白くなったり赤みが出たりしますが、時間とともに落ち着く正常な反応です。治療後は肌が敏感なため、保湿と紫外線対策を徹底します。
STEP5 かさぶた形成・自然剥離
数日後にかさぶたができ、自然に剥がれていきます。無理に剥がさず、肌を刺激しないように注意します。剥がれた後の肌は特に敏感なため、引き続き保湿とUVケアが重要です。
STEP6 経過観察・次回治療の検討
1回で満足できる場合もありますが、シミの深さや濃さによっては複数回の照射が必要です。次回までの間隔は数週間〜数か月空けるのが一般的です。
副作用について
ピコスポットは比較的安全性の高い治療ですが、副作用やリスクがまったくないわけではありません。照射直後は赤みや腫れが出ることがあり、数時間から数日で治まります。照射部位にかさぶたができることは正常な経過ですが、無理に剥がすと色素沈着や傷跡の原因になるため注意が必要です。
照射後、一時的に色素沈着が濃くなることがあります。これは炎症後色素沈着と呼ばれるもので、特に肌が敏感な方や、紫外線対策が不十分だった場合に起こりやすくなります。適切なスキンケアと紫外線対策を続けることで、徐々に改善していくことが多いです。
稀に、照射部位が白く抜けてしまう色素脱失や、逆に色が濃くなってしまう色素沈着が残ることがあります。また、水ぶくれができたり、照射部位に軽いやけどのような症状が出たりすることもあります。こうした症状が現れた場合は、速やかにご連絡ください。
妊娠中や授乳中の方、光過敏症の方、日焼け直後の方は治療を受けられない場合があります。また、特定の薬を服用している場合も注意が必要です。事前の診察時に、現在の健康状態や服用中の薬について詳しくお伝えください。
ピコスポット治療に関するよくある質問
Q. 治療中の痛みはどの程度ですか
A. 輪ゴムで弾かれたような軽い痛みを感じますが、我慢できないほどではありません。痛みに敏感な方には麻酔クリームの使用も可能です。
Q. ダウンタイムはどのくらいですか
A. 照射部位にかさぶたができ、完全に剥がれるまで約1週間〜10日ほどかかります。かさぶたが目立つ期間はメイクでカバーできます。
Q. 何回くらいの治療が必要ですか
A. シミの種類や濃さによって異なります。1回で薄くなることもあれば、数回の照射が必要な場合もあります。診察時に肌の状態を見て回数の目安をお伝えします。
Q. 治療後はすぐにメイクできますか
A. 照射直後は避けたほうがよいですが、翌日からはメイク可能です。かさぶた部分は刺激を避け、優しくメイクしてください。
Q. 治療後に気をつけることはありますか
A. 紫外線対策と保湿がとても重要です。日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘で紫外線を防ぎましょう。かさぶたは無理に剥がさず、自然に取れるのを待ってください。